今日は最近読んだ本の紹介です。
といっても出版されたのは2018年。
著者は川上昌裕さん、東京音大の准教授で辻井伸行さんの師としても有名ですね。
と言いつつも、本の著者紹介のところでどこかでお見かけした方だなあと思ったのですが私も気づかなかったのです。
辻井さんのVTRなどで潜在的にお顔を観ていたのですね、、
カプースチンは1937年ー2020年のウクライナの作曲家。
近年特に日本においてファンが多く、クラシックとジャズを融合させたような音楽が特徴です。
川上先生のカプースチン愛がひしひしと伝わってきて、一気に読んでしまいました。
やっぱり好きな対象に対しては熱が入るというか、私もカプースチンに魅了されて現在勉強中なので、共鳴したというか。
とにかく面白かったです。
著者とカプースチンの音楽との出会いから、カプースチンとの交流から、カプースチンの生い立ち、作品紹介、演奏にあたっての留意すべきアドバイスなど。
カプースチンの直筆楽譜は美しいとか。強面の佇まいから想像もつかないお茶目で人間味のあるお方だとか。
エピソードの一つ一つがファンにとってはたまらないです。
カプースチンをこれから演奏しようという人には必読の書となっています。
ちょっと嬉しかったのが
私は、この本に出合う前からカプースチンのエチュードを練習していて、テンポアップ、テンポの維持を目的にメトロノームを駆使していたのですが、
カプースチン自身もメトロノームの有用性を説いていて、自らの曲の練習の際にメトロノームを使っているとのこと。
マエストロと同じ練習方法と知り、光栄でした。
マニアックかもしれないけれど私には大ヒットな本でした。