毎月1曲、取り上げていますシューマンの子供の情景、5月は第5曲「満足」について書いてみたいと思います。
前曲からの続きかのような始まりですね。
第4曲の「おねだり」の望みが叶えられたのでしょうか、とても明るい滑り出し！
この世の天国といった感じ。
子どもは、自分の感覚、感情に素直に生きているから、
何か不満や欠乏感があるとすぐ不機嫌になったり元気がなくなったりしますね。
でも満足した途端に生き生きと活動をはじめてご機嫌が戻ります。
そんな満ち足りた幸せいっぱいの音楽です。
右と左が追いかけっこ、対位法の手法が用いられ、次から次へとテーマがやってきます。
これもなんだか疲れを知らない子どものよう。
ニ長調からヘ長調への転調も鮮やか、気持ちが高揚します。
ヘ長調からのニ長調もfisが心憎くストンと収まっていきます。
丸々繰り返す指示にもかかわらず、リピート記号でなくD.C.を使用しているのも、何か意図があるのかな？？
ご存知の方は教えてください、、
一点の曇りもなく明るい幸せな曲、ぜひ聴いて（弾いて）みてくださいね。
