子どもたちの「好き」は自由だし、得手不得手も個性だし、ムリヤリ矯正するつもりはないのですが
バッハの魅力って少し大きくならないとわからないと思うんです。
休み休みでもいいからバッハを続けてもらって、無理強いしない程度にその魅力を伝えていく。
バッハ嫌いの子にはそのスタンスでレッスンをしています。
あるレッスンにて。
既にインベンションを何曲かやっているのですが、その子はバッハがあまり好きでなくて、弾いていると眠くなって集中力が落ちてしまう。
14番をやっていて、なんだか淡々と弾くので、
「私この曲好きなんだよ。ちょっと聴いてて。」と私。
スラーの山の通りにフレーズのディナーミクをつけて手本を弾く。
「こうすると次から次へとフレーズが押し寄せてきて音楽が流れ始めない?」
「右は女の人、左は男の人。会話してると思って。そうするとどちらを今出すべきかわかるよ。」
つど弾きながら説明します。
「クライマックスは、二人の会話がかなり盛り上がってるよね。」
生徒さん「会話というより歌みたい。」
「うん、ミュージカルとかオペラとかそんなイメージの方が近いかもね。」←今思えばディズニーって言った方がわかりやすかったかも。
私は、14番のインベンションは特に好きで、楽しそうに弾いたからかな、興味を持ってくれたみたい。
その後再び弾いてくれたのですが、音に生き生き感が出てきました。
もう一週やって来る、とのこと。
来週が楽しみです。