tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

バッハ「好き」化計画

子どもたちの「好き」は自由だし、得手不得手も個性だし、ムリヤリ矯正するつもりはないのですが
バッハの魅力って少し大きくならないとわからないと思うんです。

休み休みでもいいからバッハを続けてもらって、無理強いしない程度にその魅力を伝えていく。
バッハ嫌いの子にはそのスタンスでレッスンをしています。

あるレッスンにて。
既にインベンションを何曲かやっているのですが、その子はバッハがあまり好きでなくて、弾いていると眠くなって集中力が落ちてしまう。

14番をやっていて、なんだか淡々と弾くので、
「私この曲好きなんだよ。ちょっと聴いてて。」と私。

スラーの山の通りにフレーズのディナーミクをつけて手本を弾く。
「こうすると次から次へとフレーズが押し寄せてきて音楽が流れ始めない?」

「右は女の人、左は男の人。会話してると思って。そうするとどちらを今出すべきかわかるよ。」

つど弾きながら説明します。
「クライマックスは、二人の会話がかなり盛り上がってるよね。」

生徒さん「会話というより歌みたい。」

「うん、ミュージカルとかオペラとかそんなイメージの方が近いかもね。」←今思えばディズニーって言った方がわかりやすかったかも。

私は、14番のインベンションは特に好きで、楽しそうに弾いたからかな、興味を持ってくれたみたい。
その後再び弾いてくれたのですが、音に生き生き感が出てきました。

もう一週やって来る、とのこと。
来週が楽しみです。