今年一年を通してチャイコフスキーの四季を取り上げて記事にしてきましたが、いよいよ12月、最後の月となりました。
「四季op.37a」、12月は「クリスマス」です。クリスマスって題材だけで、ツリー、ご馳走、プレゼント、暖かい団らんなどなど幸せな風景しか思い付きませんね。
ワルツですね。温かみを感じさせる変イ長調。
スヴァートキと呼ばれるロシアのクリスマス週間に、少女たちが靴を投げて占う風習を歌ったジューコフスキーのエピグラフは以下です。
「少女たちはかつて未来のことを
たずねてみようと企てました/
自分たちの靴をクリスマスの日に
門の前へ投げました・・」
優しいテーマは何度も出てきます。
変に捻ってない美しい旋律、こういうのが安心するんですよね。
中間部はホ長調、一見遠隔調ですが、前の流れから半音下がる形で自然に転調します。
後半は前半部分がまるっと繰り返され、コーダが加えられています。
左のオクターブの上行が盛りたててきます。
最後は華やかにフィニッシュ!
ピアノで終わるのがいいじゃないですか??甘くていいなあ。
ずーっと昔、12月に発表会をやったときに中学生の生徒さんが弾きました。
私もクリスマスコンサートで弾いたことあります。
やはりこの曲はクリスマスシーズン限定の曲のような気がします。
そして懐かしい思い出とセットのような気がします。
今年のクリスマスにぜひ弾いて(聴いて)くださいね。