毎月紹介していますチャイコフスキーの四季より11月は「トロイカ」です。
なんてったって四季の中で一番有名、
単独で弾かれることも多いし、名曲集の中に入っていることも多いメジャーな曲です。
トロイカとは3頭立ての馬そりのことで、ロシアにとって11月はすでに雪の季節、移動手段はトロイカが利用されていたのでしょう。
ネクラーソフの詩を標題とします。
「悲しい心で道をながめたり、トロイカのあとを見たりするな。胸をいためるものを早く永遠に吹きとばせ」
長い冬は気持ちを落ち込みさせがちですから、去っていく人を憂うのでなく、敢えて気分上げて行こうぜ!ということなのでしょうか。
アーティキュレーション、大事ですね。スラーやスタッカートにはそうである意味があると捉えてください。
テーマのメロディーが18小節めで和音になります。なんだかゴージャス!
音楽はホ長調からホ短調へ。
グラツィオーソとありますが優雅にというより、ちょっとスケルツァンド(おどけて)に弾きたい。
テンポプリモで左にメロディーが現れます。右の十六音符がキラキラと何をあらわしていると思いますか?
トロイカにつけてある鈴の音をあらわしているのか、疾走するトロイカが飛ばす雪の破片の光輝く様子があらわされているのか
いずれにせよ華やかで気分が華やぎますね。
早くも11月。
これから寒さに向かいますがこの曲聴いて気持ち上げていきましょう。