コンクールの使い方について、一石投じたいと思います。
もしかしたら私の考えに賛否が分かれるかもしれませんが、1つの意見として読んでください。
私が子どものころはコンクールは毎コンかピティナくらいしかなくって
最近のコンクール乱立ぶりは「これって商業主義じゃない?」って少々穿った目で見てしまいます。
子どものころのコンクールって箔付けになることはないから、使い方を間違えると劇薬になりかねない。
1曲を長くやり続けることの弊害というか、読譜力がつかない、賞を獲ることが目的になってしまって、審査法に媚びた演奏になってしまう。
減点法なのか加点法なのかによりますが、無難な教科書どおりのお行儀のよい演奏が良しとされてしまう恐ろしさ。
この多様性の時代に?
しかも、課題曲がマイナーな曲だったり、自由曲でもコンクール受けしそうな曲を選んだり。
レパートリーとして将来に役立つ曲を長期間かけて練習するならわかるけど、必ずしもそうでないところがあります。
子ども時代の数ヶ月って大きいのに、なんだかなと思います。
競争心を利用するのも、両刃の剣。
芸が卑しくなってしまう。
荒っぽく言えばピアノも芸事ですからね。
誰かを蹴落として、のぼろう的な考えかたは意にそぐわないです。
くれぐれも効果的に使うこと。
指導者として生徒が受賞することは嬉しいことですが、コンクールに呑まれないように気をつけなければいけないと思います。