tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

ワルツのペダル

現在練習中のクライスラーラフマニノフ「愛の悲しみ」、この曲は冒頭にも楽語で明示されているようにワルツです。

やっとこさ譜読みを脱出し、テンポも上がってきたところ、今から味付けなのですが
譜読み段階からペダルのベタ踏みをしていたので、ワルツのペダリングに切り替えるのが大変!

ワルツのペダルは基本、
一拍めに入れて2、3拍めはナシ、というのがスマートで王道的なペダルのスタイル。
和音が変わらないからって、まるっと1小節入れちゃうと野暮ったいし古くさい。

なお、ところどころ効果的に長めに入れたり、1回めと2回めでバリエーションつけたいときにまるっと踏むのは全然アリです。

わかってる、わかってるんだよ。
ワルツ弾いてる生徒さんにはそうやってペダルの指導するし、頭ではわかっている。

でもひとたび、そのやり方にペダルを変えると自分のアラを目の当たりに、、

見たくない(聴きたくない)ものに向き合うことになるんですよね。
なんとなく弾けた気になってきたのに、まだまだだって現実を突きつけられる・・。

でもね
ペダルをワルツモードにすると、途端に洒落たものになってきました。
スタッカートの意味も明確になりました。
ルバートも決まる決まる!

それにしても、ごまかしが効かなくなって、理想の演奏はまだまだ遠いなあ。

洗練されたウィットの効いた大人の音楽が目標、まあ、新たなビジョンが見えてきたからヨシとするか、、

まだまだラフマニ「愛の悲しみ」道は続くのでした。