毎月恒例の今月の曲。
7月はチャイコフスキー作曲「四季op.37a」より「7月刈り入れの歌」です。
太陽が燦々と照らす畑、晴れ晴れとした明るさを持つテーマです。
陽気な民謡風、素朴さもあわせ持つ冒頭メロディーですね。
なんの作物を刈り取っているのでしょう。
コルツォフの詩が添えられています。
「私の手はむずむずする 打つために振り上げよ!風よ 南から顔に吹いてくれ!」
牧歌調のテーマが2回繰り返されたあと、少し動きある旋律が始まります。
左の伴奏がリズミカル、きっと作業も調子よくはかどっているのでしょう。
これも2回繰り返されたあと突如としてドッキリ箇所がやって来ます。
なんのサプライズ?とハッとする場面です。
私が持っている全音楽譜の解説には「ジプシー的な感覚も潜んでいる」とあります。
きっとここを指しているのでしょう。
自由で衝動的かと思いきや軽やかなステップです。それを繰り返したあと、経過句を経て最初の素朴なメロディーが戻ってきます。
メロディーは装飾をかえて少し優雅になりました。
カットが変わり、引きのアングル。
のどかな農村風景が遠ざかっていくかのような締めくくりかたです。
私はドローンをつかったような映像が思い浮かびます。
安心して身を委ねられる素朴な曲、よかったら聴いてみてくださいね。