ぱっくり好みが分かれると思うんです、この曲。
子どもの頃や若い頃は、敢えて弾きたい部類ではなかった。
でも不思議な魅力あるこの曲、今は好きです。
好きな子は好きだと思います。
頭の柔らかい子は面白がってくれるんじゃないかな。
このピースは、ピアノ教師テオドール・ラック編集の「ピアノのための初級教則本」のために依嘱された40曲の中の39曲め。
「お菓子の踊りと呼ばれる黒人の踊り」という注記があり、この黒人の踊りとは19世紀に流行ったケイクウォークのことです。
シンコペーションのリズムが実に楽しい!ワクワクするような曲です。
姉妹作品(?)に「子供の領分」の終曲「ゴリウォーグのケイクウォーク」があります。
初級の作品とはいっても、ドビュッシーですから、勉強になる部分がいっぱい詰まっていてピアノの先生目線でも子どもに弾かせたい曲。
リズムもそうだし、左の冒頭重音の半音階などが栄養になりそうなところ。
左右の手が近くぶつかりそうになるところもあるから、これも新鮮だと思います。
子ども向けだからって弾きやすく書いてるわけでない、あくまでも音楽優先のドビュッシーの骨太さ、好きだなあ!
発表会のプログラムに取り入れたいと、ずっとずっと思っているのですが、なかなかピッタリの子が現れず、実現に至っていません。
いつか誰かに弾いてほしい良曲です。