さあ曲にとりかかるぞ、とか、絶賛曲を作り上げ中のとき。
良かれと思って、人の演奏を聴きまくること、私はあまり良しと思わないです。
なぜ他人の演奏を聴きすぎると良くないのか。
なぜなら、変な先入観、刷り込みが入るからです。
楽譜は作曲家からのメッセージ、それを直に受け取ること、大げさに言うとそれは自分で作曲家の啓示をおろすこと。
誰かの解釈で歪められてはいけません。
楽譜だけを読み取り、自分で音楽を作り上げることこそ、最も価値あることなんです。
誰かの真似っこ、二番煎じの演奏に意味はありますか?
参考までに、ああこんな曲なんだ、と、1、2回聴いたら、あとは忘れて、自分で楽譜を読んで組み立てましょう。
これは私だけの意見ではありませんよ。コンクールの講評などで偉い先生も良くおっしゃっています。
CDや動画を聴いているうちに、知らず知らずのあいだに影響を受けてしまうのは避けられません、どんなに気をつけていても、です。
ならば、聴かない。
すべてではないですよ、勉強中の曲は聴かない。
ただ例外はあります。
仕上がって、これが自分の演奏だというところまで完成したとき、
大きく解釈が逸れてはないか、もう1つ何かエッセンスが欲しい(ヒントが欲しい)という場合に限って人の演奏を聴くことは良いと思います。
なんというか、平たくいうと、耳年増にならないように、ですね!
真っ白なキャンパスに、何もないところから自分で感じて自分で気付いて作っていくことを心がけましょう。