今日は同音連打のおはなしです。
読んで字のごとく、同じ音を打ち続けることをいいます。
学習者さんにはツェルニー30番練習曲の12番で出会うことが多いのではないでしょうか。
同じ音をすばやく打ち続けるとき、途中で音が出なくなるときはありませんか?
ピアノは、鍵盤を押すと、中のハンマーが上がって弦を叩いて音が鳴るようになっています。
鍵盤を押したあと内部のハンマーがある程度、下がらないと次に弦を叩けなくなるのです。
一般につくりの違いからアプライトよりグランドピアノの方が鍵盤の戻りが良く、同音連打の音がつぶれにくくなっています。
1秒間に可能な同音連打の回数はグランドが14回、アプライトが6~7回だそうです。
では、可能回数MAXに近い速さで同音連打を弾くコツはというと、
①指をかえる(基本は321321)
②手前へ引っ掻くように弾く
③鍵盤の上がりきる前の絶妙なタイミングで弾く
④余分な力を抜く
です。
①は、同じ指だと力が入ってしまい、長時間の連打に向いていないからです。
②は、やってみると良くわかります、格段にスピードがUPします。
③は、音が鳴るギリギリのところを狙って弾く。これは体感で覚えるしかありません、、
④は、腕がこわばると動きが柔軟でなくなるから。適度な脱力が必要なのです。
昨日も、オンラインレッスンでツェルニーの12番を弾いてくれた子がいて、
このへんのことを丁寧に説明したかったのだけれども、いろいろ制約があり、できませんでした。
この記事が何かお役に立てれば、と思います。