わかりやすくメロディーと伴奏に分かれたつくりの曲です。
メロディーはメロディアスに、伴奏は速いながらも控えめに、すなわち左右の強弱のコントロールの練習曲だと思います。
左は保持音ギリギリまで伸ばしましょう。3連符の3つめで離れることのないように。
2小節めの右複付点4分音符のあとの16分音符は左のソのあとで入れましょう。
(厳密には、ちょうどあいだではないのですが、そこまで窮屈に考えなくて良いと思います)
右のスタッカートは柔軟性を持って。弾いたあとの脱力をしましょう。
東音楽譜のチェルニー30番には「トランポリン」と標題がついています。
トランポリンを飛ぶとき、膝をピンと伸ばさずクッションさながら膝を曲げることと思います。そんなイメージですね。
前半の終わり4小節(13~16小節)で調がかわりましたね、何調で終わったのかわかりますか?(*)
後半またたく間にハ長調に戻ります。
29小節めからは音に厚みを持たせて(重音)盛り上げていきます。
ここは左は伴奏だからと遠慮していないでバスの音で盛り上がりをサポートしましょうね。
ツェルニーはロマン派の作曲家だったんだと(少し)思い出させてくれる曲ですね。
*13~16小節めの調→答え:ト長調