「飛翔」、なんてったって曲名が格好いいじゃないですか!
絶対いい曲に決まってますよね(←恐るべき偏見、、)!
ヘ短調、ABACABAのロンド形式。
冒頭の楽語は速度記号、ドイツ語で書かれていますが「極めて速く」の意。
そのまま、疾風怒濤のごとく駆け抜けるような曲です。
音符、親切にどちらの手でとると書いてありません。
上の段は右、下の段は左というわけではないので、自分でどちらの手で弾けば弾きやすいか考えて譜読みする必要があります。
シューマンによくある隠れたメロディーも読みときましょう。
大抵保持音の形で浮き立たせるべき音を示してくれています。
ときにはスタッカートでも。
ここは、額面どおりには切らないで弾きます。大事な音だよ、と知らせるためのスタッカート。
拍の頭でなかったりしますから弾きにくいですが、これをシューマンの意図どおり演奏できると演奏の格が上がります。
変ロ長調に転調してから(Cの部分)、意外にも難しいと思います。内声をレガートに弾きましょう。
CからAの橋渡し、ペダルは浅め、ハーフペダルくらいで細かく踏みかえます。モゴモゴ何言ってるかわからない、なんてことのないように。
劇的に冒頭のテーマへシフトしましょう。
単独で弾かれることも多いですが、全8曲の流れで弾く(聴く)と、また違った味わいがあります。
個人的には弾くとスカッとする曲です。