この曲は2楽章で完結です。
ソナチネの場合、第2楽章はゆったりしたテンポであることが多いのですが、全2楽章のときは、速い楽章になっています。
ロンド形式、メヌエットのテンポで、とあります。
メヌエットは3拍子の舞曲ですね。バロック、古典でよく扱われます。
ト長調で明るくはつらつとした曲調。
構成もわかりやすくて指導しやすいです。
Aの部分、右はのびやかに、左は控えめ。
どちらかというと女性的なイメージかなと思います。
Cにあたる部分(複縦線のあと)、ト短調に転調します。
Cの冒頭はアウフタクトですが、敢えてしっかりはっきりくっきりと。
フォルテで男性的に雄々しく弾いてほしいです。
ト長調とのコントラストを表現してもらいたい!
ひ弱な音や、どっちつかずな音はいただけません。
一瞬、変ホ長調っぽくなったり、変ロ長調っぽくなったり、色合いを感じてくださいね。
曲を面白くするのもつまらなくするのもC次第と言えるでしょう。
複縦線のあと再びAに戻ったら、また右は朗らかに歌いましょう。
最後のジャン、ジャンは極端に強く劇的に終わる必要はありません。
由来は舞曲ですから踊りの終わったあとのご挨拶みたいな感じ。
軽くペダルを入れてやる程度でちょうど良いと思います。
やっぱり好きな曲は饒舌になってしまうなあ、、