ツェルニー30番より「28番」
この曲、1ページだし、見た目に他の曲とは違うぞ感が出ていて、興味津々、アンテナが反応しませんか?
この曲集を勉強した子どものころ、パラパラとめくって、この曲を見つけて、
他の曲とは明らかに異彩を放つこの曲、たまらず先取りして弾いていました。
なんじゃこりゃ、見たこともない音符!
付点4分音符に二本のはた、6つのスタッカート。
実はこれ、省略した音符なのでした。
最初の3拍と同様に弾きますよ。
フォルテの和音の連打、格好いいけど持久力が持たない、、
最初から飛ばしすぎるとスタミナ切れを起こします。
かといって出し惜しみすると格好よろしくない。
スタミナ切れを起こさない程度の全力、絶妙な加減が必要です。
9小節め、左に連打が移ったところで、右は回復に努めます。
最後の1段は両手で連打、フォルテシモですからね。
フルパワー、フルスロットルでいきましょう!
ちなみに東音企画の「チェルニー30番30の小さな物語」では「カスタネット」という標題がついていました。
この本では連打の伴奏はカスタネットのように軽くと指導の手引きにあります。
適度に力を抜いて、全体のペース配分を考えて弾きましょう。