tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

フォルテでゆっくり

もらってはじめての曲。
生徒さんの中に、つっかえつっかえなのに、なかなかの速いテンポで、強弱記号を加味してか、最弱の音で弾いてくれる場合があります。

鍵盤の底まで打鍵しないで鍵盤の上っ面だけを触るような感じ。

せっかく練習してきてくれたのですが
その状態で、何度、練習しても
残念ながら、思うように上達してくれないと思います。

確実かつオススメは
譜読みの段階では「フォルテでゆっくり」
できれば超スローでいいから正しい音、正しい運指で弾くこと。

何度もつっかえつっかえ、毎度違う音、違う指で弾いていたら、
どれが正しいのか、指に脳にインプットできますか?

まぐれで弾けるまで、数打ちゃ当たる方式では、遠回りです。

正しい音正しい指で弾くことを繰り返すことによって「強化」していくのです。

(*強化=行動心理学において、刺激と反応を結びつける手段、または、それによって結びつきが強まる働きのこと)

早く譜読みの段階を脱したいのなら、面倒でも、フォルテでゆっくりをやってみてくださいね。

また、ある程度曲に仕上がったというときも、初心にかえって、
「フォルテでゆっくり」をやってみると、案外弾けなくて練習になったり、新たな気付きがあったりします。

打鍵力が弱い子の訓練にもなります。