レッスンで、いつも感心する子がいます。
毎週きちんと課題をクリアした状態で持ってくるのです。
子どもたちの練習時間の取り方って2種類あると思うんです。
1つめは30分なら30分、1時間なら1時間、練習して時間が来たらおしまい。
2つめは目標を設定してそれをクリアするまで終わらない。
お家の方に練習を見てもらっている訳ではなさそうなのに、いつも弾けているので聞いてみたら「いっぱい練習した」って。
後者の練習の仕方なのかしら。
バッハのインベンション、フレーズの切れ目、ノンレガートで弾くところだって、きっちり正確。
両手になって初めてのレッスン、ほとんどミスなしで弾く。
「みんな(残念なことに)バッハ苦手っていうよ。1曲に何か月もかかる子が多いよ。〇〇ちゃんはバッハ嫌いじゃないんだね。」
と、声かけると「ウン」とうなずいてくれました。
私はバッハが結構好きでみんな好きになってくれたらいいなと常々思っていたので
「バッハ好きな子は上手になるよ。」
と声かけしました。
華やかでもなく、労力の割りに演奏効果も高くない、いぶし銀のようなバッハの良さをこの子はわかるんだ、と嬉しくなりました。
発表会だからコンクールだからいっぱい練習する、ではなく、
日頃のレッスンからコツコツ努力できるところ、感心します。
控えめながら頼もしく、これからが楽しみな生徒さんです。
どこまで伸びてくれるでしょう。