ブラームスは連弾のためのハンガリー舞曲を全4集21曲、作曲しています。
最初の2巻は独奏用にも書き換えられています。
今日は連弾の方を取り上げてお話したいと思います。
私が好きな1番、
ジプシーの音楽ということで、なんだかジプシースピリットみたいなものを表現したい!
ちょっとルバートもくせがあるんですよね。
お上品ではない、アクの強さみたいなものも必要。
一人だったらそれも自由に表現できるのですが、二人だと阿吽の呼吸が大事になってきます。
でも綿密に打ち合わせして「こう弾こう」なんて、決めちゃうと野暮ったくなってしまいます。
ジプシーですからね、自由じゃないと。
プリモにあたる人が、柔軟で少々冒険的な演奏ができるキャラ、
セコンドはプリモが暴走しないように時々手綱を締めるキャラで
パートを決めると良いのではないでしょうか。
ト短調、暗い調性。
出だしは暗さの中に流れ星が降ってくるかのようなプリモの下行。
73小節めからは、演歌でいうコブシのきかせどころ。デュオの個性が出るところ。
曲に入り込んでなりきりたいですね!
冷静過ぎてはつまらない、情熱的にいきましょう!
全体をとおして、テンポ大事、遅いと魅力半減、疾風のごとく、駆け抜けていきましょう。
(私、プリモもセコンドもやりましたが、プリモは勢いで弾く感じ、デス。)
素敵なデュオもたくさんいます。お気に入りのデュオ探してみてくださいね。