tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

ブラームス「ハンガリー舞曲第1番」

ブラームスは連弾のためのハンガリー舞曲を全4集21曲、作曲しています。
最初の2巻は独奏用にも書き換えられています。
今日は連弾の方を取り上げてお話したいと思います。

私が好きな1番、
ジプシーの音楽ということで、なんだかジプシースピリットみたいなものを表現したい!

ちょっとルバートもくせがあるんですよね。
お上品ではない、アクの強さみたいなものも必要。

一人だったらそれも自由に表現できるのですが、二人だと阿吽の呼吸が大事になってきます。

でも綿密に打ち合わせして「こう弾こう」なんて、決めちゃうと野暮ったくなってしまいます。
ジプシーですからね、自由じゃないと。

プリモにあたる人が、柔軟で少々冒険的な演奏ができるキャラ、
セコンドはプリモが暴走しないように時々手綱を締めるキャラで
パートを決めると良いのではないでしょうか。

ト短調、暗い調性。
出だしは暗さの中に流れ星が降ってくるかのようなプリモの下行。

73小節めからは、演歌でいうコブシのきかせどころ。デュオの個性が出るところ。
曲に入り込んでなりきりたいですね!
冷静過ぎてはつまらない、情熱的にいきましょう!

全体をとおして、テンポ大事、遅いと魅力半減、疾風のごとく、駆け抜けていきましょう。
(私、プリモもセコンドもやりましたが、プリモは勢いで弾く感じ、デス。)

素敵なデュオもたくさんいます。お気に入りのデュオ探してみてくださいね。