tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

音のない時間も音楽

なんだか禅問答のようなタイトルですが、何を言いたいのかというと、休符の大切さ、です。

練習するとき、音のある部分を必死に読み取り、意味を考えたり音色を追求したりすると思うのですが
こと、休符となると、無頓着というかノープランの方、多いと思います。

なーんてエラそうに私もかつてそうでした、、
ピアノ弾きはせっかちなところありますから、練習中は効率の良さ重視、時間節約のため、休符、ないがしろなときあります。

でも、この音のない「間」が絶大なる効果を生むんです。
緊張感だったり次の音への期待だったり。

休符を制するものは音楽を制す。
(注:私が勝手に唱えました。引用=スラムダンク

音のない空間を上手に使えたら、演奏がまた一段とグレードアップしますよ。

余談ですがジョンケージの実験的な作品に「4分33秒」という曲がありますね。

最初から最後まで休符しか書かれていないこの曲は、時間の経過と共に偶然起きる音を音楽と見立てて聴こう、という意図であったのではないかと思います。

今年は、休符にも注目して弾いてみましょう。