先日、シプリアン・カツァリスのコンサートに行ってきました。
昨年、台風で中止になって払い戻しになったコンサート、やっと聴ける!
来年のベートーヴェンイヤーに先駆けての、ベートーヴェンプログラム、最後にサン・サーンスの動物の謝肉祭です。
カツァリスのアイデアで、公演前に、自作の即興曲を弾いてくれました。
カツァリスを知っている方なら有名な話、彼はピアニストでありながら、作曲、編曲もできるマルチプレイヤーなのです。
12月という季節柄、きよしこの夜と、日本公演ということで、赤とんぼを織り混ぜて弾いてくれました。
それだけでも、彼のお人柄、サービス精神がヒシヒシ伝わります!
本編はというと、軽やかに何でもないようにさらっと弾いてくれる。
ベートーヴェンを難しい顔して弾くのではなく、さも楽しそうに親しい友人に披露するかのごとく、楽に弾くんです。
ベートーヴェンオリジナルではテンペストと、他、小品2曲。ベートーヴェンの編曲ものを5曲。編曲者によってカラーが出ていて面白いプログラムでした。
動物の謝肉祭では、第11曲「ピアニスト」ツボりました。
この曲、ピアニストが音階練習しているような曲なのですが、またも、カツァリスのサービス精神が発揮されます。
わざと間違える演技をして、リズムはずしたり不協和音鳴らすのが楽しかった。
エンターテイナーだなあと思います。
アンコールは、これまた自作のラフマニノフの主題による即興曲。
2番のコンチェルト1楽章に始まり、パガニーニ狂詩曲の18変奏、交響曲2番の3楽章を経て、コンチェルトに戻る(私が知る限りです、、抜けてたらスミマセン)。
交響曲2番は、鳥肌立ちました。
お茶目でサービス精神旺盛なカツァリス、また来て欲しいなあ!