tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

ショパン「エチュードop.25―7」

ちょっと前にショパンエチュードの記事を書くにあたって、久しぶりにショパンエチュードを遊び弾きしていました。

大体、若い頃、勉強したのですが、3度や6度、ゆっくりした曲などは、手つかず。

このop.25―7も弾いたことはありませんでした。

この曲、「恋の二重唱」という標題がついているそうで、標題がついていると気になるミーハーな私は、弾いてみてドはまり!

うちにポリーニのCDがあって、それで何度も聴いていたはずなのに、改めて曲の魅力に気づかされました。

ポリーニはテクニカルでカラッとした感じ。
動画でサンソン・フランソワの演奏を聴いて、ピアニストによってこんなにも違うのか!と思いました。
これが大人の色気ってやつか!

確かにこれは歌曲ですね。
バリトンの低い声の大人の男性が朗々と歌っていますね。実に渋い。
それにソプラノが呼応しています。
男声の饒舌なこと。
セリフちっくで歌詞をつけたらなんと言っているのかな、一種のヴォカリーズ(歌詞のない歌)と言えるかもしれませんね。

嬰ハ短調という暗い調性から、ハッピーエンドではなさそうだけど、上質の恋愛映画って感じの曲です。
ぜひ聴いてみてくださいね。