楽譜によって題名が違いますね、私が子どもの頃、習った楽譜では「さようなら」でした。
原語では「adieu」とありますから、別れの挨拶ですね。
私がこの曲を渡すとき、私の思い入れを熱く語ります。
この曲のドラマ性を感じてほしい!
最初の1段はイントロダクションですね。物語のはじまりの前口上ってやつです。
子どもたちも、女の子などは低学年くらいから恋愛ものの漫画雑誌を読んでたりしますから、これは男女の別れの曲だよと話します。
また明日も会えるお友達との別れの言葉じゃないんです。
二度と会えないかもしれないの、想像してみてね、と話します。
5小節めからは、これから始まる別れのシーン、
17小節めからは楽しかった思い出を回想しているシーン、喜びも束の間、徐々に悲しみが甦ってきて
25小節からまた、現実に引き戻され、再び別れのシーン、
ラストは劇的に締めくくられます。
フランス映画を観ているみたい。
「Fin」の字幕が脳裏に浮かびます。
物語の主人公になって弾けたら、
どんなに心動かされるでしょう!
私の中で、ブルクミュラー25の練習曲の中でダントツ1位、不動の1位です。
この思い、生徒さんと共有したいなあ!
ピアノ弾きはピアノ弾き同士の共通言語があるから楽しいです。