tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

自分で考えて弾くバロック

タイトルの講座、受講してきました。
副題はインベンションの多彩な演奏を楽しもう、
講師は石井なをみ先生です。

インベンションの解説本って沢山あって、楽譜も校訂ものが沢山あって、
書いてあることがどれも微妙に違う。

どれを頼りに指導すればいいんだ!と
常々、レッスンに迷いがありました。

私が子どものころ習ったこととは、その後の研究や時代の潮流などで、違っている場合があります。

作曲科でも楽理科出身でもない、ピアノ科出身(演奏が専門、作品を研究したわけではない)では、自力で読み解こうにも厳しい。

石井先生はバッハコンクールの実行委員長でいらっしゃります。
教育界におけるバッハ解釈のこれだ、という方向性を示してくださるのではと
大いに期待をして、のぞみました。

風邪ひきの体にむち打ち、一番前の席、譜面台の先生の手書きのノートまで見える(内容までさすがに見えず、、)ポールポジションをゲット!

先生が受講者に質問を投げかければ、積極的に発言、弾いてみてと言われれば恥も外聞も捨て、名乗りをあげ弾いてみる。

マスク姿のヤル気のある怪しいおばちゃんでした(笑)

今回の講座は新しく出た東音企画出版のバッハインベンションワークブックを教材にしたものですが、結局、解釈については、明言されませんでした。

ワークブックを子どもに解かせるには、主にインベンションを習うであろう、小、中学生には難しいかな、
転調、偽終止あたりは、説明の仕方によっては、解ってくれる子もいるかな、と思います。

どのようにレッスンに取り入れるか、開拓の余地のある良い教材だと思いました。