全音のソナチネアルバム1の8番です。
8分の3拍子。
この3楽章のポイントは何といってもトリルです。
安心してください、その他は特別難しいポイントはありません。
しかし、このトリルが曲者です。
全音の脚注には右、16分の3連符で弾くとあります。左は普通の16分音符。
右3つ弾くうちに左は2つ弾く、つまり左右がずれるのです。これを高速で弾く難しさ。
小さな音符では説明しにくいので、別プリントの五線に書き込み、説明します。左右一緒になるところ、右のあとに左が入るところ、
音符を指で追いながら、ゆっくり弾いてもらいます。
徐々にテンポアップしていきます。
速く弾けるようになったところで前後の旋律と繋ぎ合わせます。
レッスンだけでは習得できないので、あとはお家でやってみてね、とプリントを持って帰ってもらいます。
この曲はまだいい方。
ツェルニー40番の26番など、どこに左手入れていいやら(汗)
左右で、割り切れないので、右に目盛りを楽譜に書き込んで、どこで左が入るか線で繋ぐ、の作業です。
加えて全部音数が違うときたもんだ!
ある程度の算数が出来ないと弾けません。
ピアノは結構、頭も使うんですよ。
その第1歩、この3楽章でマスターしましょうね。