tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

ブレハッチの演奏会に行ってきました

ブレハッチのコンサートに行ってきました。2005年のショパンコンクールの覇者ですね。

前半は、モーツァルトのロンドイ短調ソナタ8番、ベートーヴェンソナタ28番。
後半は、シューマンソナタ2番、ショパン4つのマズルカop.24、英雄ポロネーズでした。

この方の演奏、実はじっくり聴いたのは初めてでした。CDも持っていなく、コンサートも初めて。
一番に思ったのは、ピアニシモがなんて丸いんだ!でした。

この方のピアニシモは極弱です。普通の人だったら音が消えてしまいそう。とても繊細なピアニシモが出せる人だなあと思いました。

モーツァルトは特にそう感じました。
ベートーヴェン、第3楽章はピアノを使ってお喋りしているみたい。とても饒舌な演奏でした。

特筆すべきはシューマン、確かなテクニックに裏付けされた素晴らしい演奏でした。
この曲は超難しいです。
楽に色彩豊かに弾いてしまうのには、聴き入ってしまいました。
好きな曲だからか、特にあっという間に終わってしまった感じ。

マズルカは、さすがポーランド人だなと思いました。とても自然で納得させられる演奏でした。
英雄ポロネーズは、意外にも遅めのテンポ設定、わっと弾き飛ばす演奏ではなく、ドラマ仕立ての演奏でした。超有名な曲だけにいい意味で裏切られた感じでした。

アンコールは、バッハの主よ人の望みの喜びよ。
パイプオルガンのあるホールでしたのでピアノでこの曲を聴くのが不思議に感じました。こちらも素敵でした。

また聴きに行きたいピアニストです。