ブレハッチのコンサートに行ってきました。2005年のショパンコンクールの覇者ですね。
前半は、モーツァルトのロンドイ短調、ソナタ8番、ベートーヴェンのソナタ28番。
後半は、シューマンのソナタ2番、ショパン4つのマズルカop.24、英雄ポロネーズでした。
この方の演奏、実はじっくり聴いたのは初めてでした。CDも持っていなく、コンサートも初めて。
一番に思ったのは、ピアニシモがなんて丸いんだ!でした。
この方のピアニシモは極弱です。普通の人だったら音が消えてしまいそう。とても繊細なピアニシモが出せる人だなあと思いました。
モーツァルトは特にそう感じました。
ベートーヴェン、第3楽章はピアノを使ってお喋りしているみたい。とても饒舌な演奏でした。
特筆すべきはシューマン、確かなテクニックに裏付けされた素晴らしい演奏でした。
この曲は超難しいです。
楽に色彩豊かに弾いてしまうのには、聴き入ってしまいました。
好きな曲だからか、特にあっという間に終わってしまった感じ。
マズルカは、さすがポーランド人だなと思いました。とても自然で納得させられる演奏でした。
英雄ポロネーズは、意外にも遅めのテンポ設定、わっと弾き飛ばす演奏ではなく、ドラマ仕立ての演奏でした。超有名な曲だけにいい意味で裏切られた感じでした。
アンコールは、バッハの主よ人の望みの喜びよ。
パイプオルガンのあるホールでしたのでピアノでこの曲を聴くのが不思議に感じました。こちらも素敵でした。
また聴きに行きたいピアニストです。