私のピアノ人生の始まりは、多分、テレビでピアノを弾いている人を観て、格好いいなあと思い、母親にピアノを習いたいと訴えたのが最初だと思います。
昭和50年代、音楽教室全盛で、女の子の習い事といえばピアノ。
習い事の種類も少なかったし、クラスの女の子の半数以上はピアノやっていて、ありふれた習い事でした。
最初は、某音楽教室幼児科に通いました。
グループレッスンで、みんなで仲良く、音楽を幅広くという感じでした。
その頃、買ってもらったのがヤマハのアップライト、華やかな音が特徴でした。
(電子ピアノは一般的でありませんでした。クラヴィノーバも出る前だった)
当時のピアノ、今は手元にないけど、今もどこかで使われているといいなあ。
そのあと、一年生で個人の先生にかわってからは、ビシビシ指導を受けました。
六年生のとき、
大きなコンクールを受けるにあたって、グランドピアノで練習した方が良いとの先生の薦めで、グランド購入の運びになりました。
先生はカワイのピアノを使っていらっしゃったのでカワイの楽器店へ。
3台並ぶGS30から試弾して選ぶことに。
(家庭用グランドではヤマハでいうC3サイズを置くことが多いように思います。←奥行180センチくらい。六畳の部屋でも入ります。)
1台目は少しくぐもった音がしました。2台目はバランスが良い感じ。3台目は明るい音が出ました。
私が2台目を選ぶと、付き添ってくださった先生と同意見でした。
夢のような出来事、実際にピアノが届くまでの日々は、毎日が一日千秋の思いでした。
でも、両親に高い買い物をさせてしまって、あとに戻れないなと感じました。
子どもながらに覚悟を決めたというか、ずっとピアノを勉強していくんだなという静かな決意がありました。
GS30とは、それ以来の付き合いです。