黒鍵を多用する曲の代表といえば、ショパンエチュードop.10―5「黒鍵」ですね。右手はすべて黒鍵で弾きます。(ただし1箇所を除く。お手元に楽譜のある人はその一音を探してみてください)
黒鍵のエチュードは究極としても、シャープ、フラットの多い曲を譜読みするというとき、初級者は苦労することと思います。
既存の導入のテキストがハ長調の曲ばかりであることも一つの原因だと思います。
バスティンなどのメソッドだと、初歩から黒鍵のクラスターなどが出てきて、黒鍵に慣れ親しむという点では良いと思います。
でもこの教材、使いこなすのが難しい(汗)
アメリカものだから音名にアルファベットも出てきて、好みが分かれます。
私も小学生のとき、フラット5つの曲(メンデルスゾーンの3つのエチュード1番)を渡されて、いつまで経っても音がとれないわ、たどたどしいわで、曲の全容が見えず、泣きそうでした。
私の経験から・・・結論!
「慣れ」です。
できるだけいろんな調の楽曲に出会うことです。これしかありません。
ブルクミュラーの「舟歌」(フラット4つ)で、出会う子も多いかと思います。
苦労しますが、フラットの音に色鉛筆で丸をつけてみたり、とにかくもがくしかありません。
近道はないということですね。
何曲もこなしているうちに回路が出来上がって、指が反応してくれるようになります。
これだ!という答えがなく、がっかりされた方ごめんなさい。