生徒さんのコンクールが近くなっています。
補講をしたり、弾き合い会を設けたり、いつもより密にレッスンをしています。
どんなに準備しても、本番は何が起きるかわかりません。
ここのところ調子いいな、とか、この分だと賞を貰えそうだな、とかいう慢心は禁物です。
いつもチャレンジャーのつもりで、取り組んでいきましょうね。
他の参加者さんを見るとコンクールに挑戦しようというような子は、大抵みんな上手です。
大きな失敗がない限り、実力にそんな大差があるとは思えないです(ごく稀に天才もいますが・・・)。
その中で、審査員の先生方の心を捉えるキラリとした演奏ができるかどうかがカギになります。
私もコンクールではないですが、審査する側の経験があります。
一日に何十人の演奏を聴くわけですから、審査員の先生だって人間です。
つまらない演奏だと、どんなにノーミスでも印象に残らないんです。
評価が思ったほどつかないこともあります。
まだまだ、審査の方法は加点法でなく、減点法であることも多いですから、ミスの少ない質の良い演奏は大前提ですが、審査員の先生が思わず、心を奪われる演奏をしましょう。
私はピアニストなんだ(実際プロアマ問わず、ピアノを弾く人のことをピアニストというわけですから、間違いではありませんよね)、という意識で。
何が何でも賞を取りに行く!というガツガツした演奏ではなく、客席を感動させられる演奏の方が素敵ではないですか?
自ずと結果がついてきますよ。
謙虚な気持ちでいきましょう。