今日はプーランクの即興曲第15番「エディットピアフを讃えて」をご紹介したいと思います。
私は、牛田智大くんのコンサートのアンコールで聴いて、楽譜を買い求めた経緯があります。
プーランクはフランスの作曲家で、シャンソン歌手エディットピアフの歌を愛していたようです。(会ったという記録はない模様)
当時のピアフは、日本でいう美空ひばりさんのような位置づけです。
彼は、厳格なドイツ音楽があまり好きではなかった、なので、もっと軽いどちらかと言えば大衆音楽であるシャンソンのエッセンスを醸すこの曲を書いたのでしょう。
ピアフへのオマージュというべきこの曲は、彼女の代表曲である枯葉という曲に似たモチーフが出てきます。
静かではないけど、激ムズパッセージなどもなく、けだるい大人の音楽。
難易度としては、テクニック的に子どもでも弾けそうなのですが、
この曲の纏う、酒場が似合うアンニュイ感を表現しようと思えば、これは大人が弾く曲ですね。
弾くピアニストにより、テンポが違いますが、私は速すぎない方が好きです。
速いとせわしなさがあって浸れないなあ。
大人のピアノ学習者さんにぜひ弾いてほしいです。
バーでさらっと弾けたら格好いい曲です(そんなシチュエーションないか、、少なくとも私にはない・・・悲)