tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

ブルクミュラー「やさしい花」

私はこの曲大好きなんです。
やさしい花ってなんの花のことかなあと想像を膨らませるだけで豊かな気持ちになります。
お花の嫌いな女性っていませんからね。

私個人としては、花屋さんで買う豪華なお洒落な花ではなく、野に咲く可憐な花のイメージ。
イヌノフグリとかスミレとか、きっと小花系ですね。

ABAの、形式としては実にシンプル。
指使いがやや難しいかな、でもちょっと部分練習すれば弾けるようになる程度。7、8小節め、取り出して練習すると良いでしょう。
中間部の装飾音は武骨にならないように。

曲始めのdelicatoという楽語は繊細にという意味です。
繊細という言葉が難しい子どもには、
楽譜棚に飾ってあるガラス細工のピアノの置物を持たせ、
「そっと大切に扱わないと壊れちゃうよね、優しく大切にって意味だよ」
と、話します。

お花も優しくしないとポキッと折れちゃうよね。
想像させてあげると、不思議と優しい音で弾いてくれるようになるんです。

曲を通して優しい子になってくれたらなあと思います。
そのためにも感受性って大切、鈍感な気持ちじゃピアノ弾けませんね。

お花にまつわる曲、
書きたい曲がまだあります。
明日も記事にしますね。