私の初ラフマニノフはこの曲でした。
高校生のとき、某コンペティションの課題曲で弾きました。
うちはクラシックが流れる家庭ではなかったので、ラフマニノフという作曲家、知識では知っていたけど、どんな曲調なのか知りませんでした。
近現代の曲って苦手意識があって、イマイチ曲に入りこめないイメージがあったのですが、ラフマニノフはロマンチシズム溢れて、私好みでした。
食わず嫌いはダメですね。
プレリュードなんだけどエチュードっぽい難しさ。ラフマニノフは易しい曲、あんまりないです。
嬰ト短調のこの曲は、私は冬を感じます。もちろん標題なんてないのですが、日照時間の短いロシアの冬をイメージします。
曲の立ち上がり、左が歌えてないと残念な演奏になってしまいます。右手と左手が別人格が理想。
4ページと短いのですが色んなドラマが詰まっています。
激しいのかと思いきや、終わりなんて、ピアニシモのペルデンドシ、えっ?終わり?って感じの一抹の寂しさ。
憎いな~この!って感じです。
ラフマニノフのブレリュード、どれも魅力的で、どれも弾きたい!
と、いうことでめぼしいショパンエチュードを終えてからは、エチュードがわりにレッスンに持っていってました。(大学生の頃の話)
op.3―2「鐘」やop.23―5やなんかが有名ですね。
当時買った小山実稚恵さんのCDの演奏がやっぱり一番しっくりきます。
初めて聴いた演奏の影響ってどうしても受けちゃいます。
ラフマニノフのプレリュード、まだ聴いたことがないという方、聴いてみてください。絶対損はさせませんよ。