tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

バイエル106番を考える

ピアノ初心者のバイブル、バイエル教本。大トリはこの曲、106番です。

常々、バイエルの難易度、急に上がる件に関して、ピアノ指導者として不満を抱いているのですが、これは、超絶難しい!

そして何より
なんで指づかい、書き込まれてないのか!?

半音階の指使いって独特で、
指が勝手に動くほどに体に染み付いていたら、指番号の指示なしでも良いかもしれません。
でも、バイエルで初めて半音階に出合うんです。
指使い書いてないって不親切!
じゃ、この曲宿題ね、って丸投げなんてもってのほか、全部私が書き込んでから宿題に出すことになります。
貴重なレッスン時間を書き込みに割くわけです。

バイエルが日本に渡ってきてから100年。もういい加減に出版社は指番号のせてほしいです(それとも私が知らないだけで親切な版はあるのかしらん??)。

加えて半音階部分、
右と左がユニゾンになっているのですが、指ちぢめ、指くぐりのタイミングがそれぞれ違うので、ダブルで気をつけて弾かなければいけないわけです。

半音階初心者には酷ってもんです。

まあ、バイエルのラスボスですから、一筋縄ではいかないってことでしょうけど、つい生徒さんに同情してしまいます。

ゲームだったらラスボス倒したら、エンディングが見れる、なんてご褒美があるけど、106番クリアの暁には、巻末の修了証があるのみ。

私のせいでもないんだけど、子どもたちにスミマセンって思います。