今日は、若気の至りというほどではないかもしれないけど、あのとき若かったなあって選曲の話をしたいと思います。
受験を乗り越え、(と言っても受験、第1希望落っこちたけど)晴れて大学生、さあ、初めてのレッスン、なに持っていこう、の曲。
基礎は大事という認識はあったのでショパンエチュード、平均律、曲を持っていきました。
エチュード、何持ってったと思います?
「op.25―10」。
最初っから最後まで両手ともオクターブ連打の曲、フォルテフォルテフォルテの曲です。
この話を友人にしたら
「変態ですね」とバッサリ!
冷静に考えれば、初めは様子見で無難な曲を選ぶものですよね。
ところがどっこい、無茶苦茶、挑戦的な選曲。
当時は、これで音楽ばっかり勉強できるんだーとハイになっていたと思います。謙虚さの欠片もない(汗)。
この性質はなかなか抜けず、
試験でリストのエチュードが課題になったといえば、選曲したのが
「超絶技巧練習曲より第8番“狩り”」。
悪魔ちっくな狩りです。貴族が娯楽でやるタイプの狩りではない。これもガンガン系。
もうね、自分のキャパとか余裕を持たせて仕上げようとか、そんな大人な考え、持ち合わせていませんでした。
まったり、歌って、聴かせて、より、
パッションにまかせて弾きたいお年頃でした。
今だったら絶対選ばない・・・
大人になりました。