tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

若さゆえ

今日は、若気の至りというほどではないかもしれないけど、あのとき若かったなあって選曲の話をしたいと思います。

受験を乗り越え、(と言っても受験、第1希望落っこちたけど)晴れて大学生、さあ、初めてのレッスン、なに持っていこう、の曲。

基礎は大事という認識はあったのでショパンエチュード平均律、曲を持っていきました。

エチュード、何持ってったと思います?

「op.25―10」。

最初っから最後まで両手ともオクターブ連打の曲、フォルテフォルテフォルテの曲です。

この話を友人にしたら
「変態ですね」とバッサリ!

冷静に考えれば、初めは様子見で無難な曲を選ぶものですよね。
ところがどっこい、無茶苦茶、挑戦的な選曲。

当時は、これで音楽ばっかり勉強できるんだーとハイになっていたと思います。謙虚さの欠片もない(汗)。

この性質はなかなか抜けず、
試験でリストのエチュードが課題になったといえば、選曲したのが

「超絶技巧練習曲より第8番“狩り”」。

悪魔ちっくな狩りです。貴族が娯楽でやるタイプの狩りではない。これもガンガン系。

もうね、自分のキャパとか余裕を持たせて仕上げようとか、そんな大人な考え、持ち合わせていませんでした。

まったり、歌って、聴かせて、より、
パッションにまかせて弾きたいお年頃でした。

今だったら絶対選ばない・・・
大人になりました。