tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

ショパン「チェロソナタop.65」

今年の春、教室の発表会で、ゲストの伴奏をしました。第1、3楽章です。

「ぜひ本格的なクラシック曲を演奏してください!」との、私からのラブコールに応えてくださり、チェリストさんは、この曲を選んでくださりました。

ショパンといえば、ピアノ曲と勝手にイメージしていて、こんな名曲があったなんて知りませんでした。
この曲と出合えて感謝、です。

チェロの冠曲のはずが、ピアノがメインかのようなつくり。ピアノソナタ第3番第1楽章を彷彿とさせます。
なんと言っても、ハンパない難易度!
決して「伴奏」ではないですね、ピアノソロでもいけるんじゃないかってくらい。

チェロは音域が低いから、埋もれやすく、どうしてもピアノの方が音量で勝ってしまう。音数が多いからピアニシモが難しい。ソフトペダルは音がとぼけてしまうから使いたくない。
とにかく苦戦しました。
トレモロはピアノのテンポが出ないから気合いで切り抜ける!
第1楽章は神経すり減らしながらの演奏でした。

それに比べての第3楽章、天国!
また、涙が出そうなくらいいい曲なのです。

選曲してくださったチェリストさんの心意気が嬉しかったです。信用がないと、こんな難曲のピアノ、任せてもらえません。
とても良い経験をさせていただきました。

ぜひ一度聴いてみてくださいね。