シューマン=リストの「献呈」を
ご紹介したいと思います。
アンコールピースとしても弾かれ、近年、若いピアニストがよく取り上げて弾いていますね。
この曲はもともと歌曲です。
「ミルテの花」より第1曲。
シューマンがクララに宛てて結婚式の前日に贈りました。
二人はクララの父に結婚を大反対され、苦労していますから、明日は晴れて結婚式という日に贈った曲、どんなに思いがこもっていることでしょう。
歌詞は
「君は僕の魂 僕の心
僕の歓び ああ僕の苦しみ
君は 僕の生きる世界
僕がただよう天国
ああ 僕の墓 そこに
僕は 悩みを永遠に葬った 」
以下、続きますが
クララを聖母に見立てるかのような
(私からするとかなり重いですが・・・)
熱烈な愛を語っています。
曲自体もとても美しいです。
最後はシューベルトのアベマリアの
旋律が流れます(しかし著作権の問題はないのだろうか??)。
シューマンのクララに向けた愛の
大きさがわかります。
ピアノ曲の方はリストがアレンジしましたが、
このアレンジ、クララには不評だったようです(笑)
原曲とリスト編のピアノ曲と
ぜひ聴きくらべてみてくださいね。