チェルニー(以下ツェルニー)は分類としてはロマン派に位置します。
・・・の、割にはツェルニーって、ロマンティックなメロディーの美しい曲って少ないです。
ただ、この17番は冒頭のcantabile(カンタービレ=歌うように)にも見られるように大変メロディックな曲になっています。
なお、出典は第1課練習曲の79番です。
演奏のポイントとしては
左、保持音。ギリギリまで残したいですね。3拍めで離れないように気を配りましょう。
大きくフレーズを捉えて。もし声に出して歌うならば、どこまで一息に歌いたいか、どの音にエネルギーを持っていきたいかイメージすると良いと思います。
11小節めのメゾスタッカートはスラーとスタッカートの間くらい。詰まった音でなく柔らかく柔軟に弾いてほしいです。
2ページめ、左が主役です。バランスを考えて左も歌えるようにしましょう。
トリルは回数を決めると良いでしょう。ソファソファ・・・とソ始まりで32分音符で弾くと収まりがいいと思います。
終わり2段は8小節の息の長いフレーズ、smorz.(スモルツァンド)はだんだん弱く+だんだん遅くです。
(ちなみに正式にはsmorzandoです。smorz.の「.」は省略の意です。)
美しく終わりましょう。