ブルクミュラー25の練習曲の最初の曲です。
挿し絵がついた子どもらしい導入教材を終えて、なんだか急に大人っぽい楽譜にレベルアップの気分です。
最初の出逢いが肝心、いかにヤル気につなげるかの正念場なので、お手本は殊更こちらも本気で情感たっぷりに弾きます。
「いい曲!」「弾いてみたい!」と思ってもらえたら、こっちのもの、
素敵な仕上がりが約束されたも同然です。
出だし、和声進行もベーシック。奇をてらったりせずシンプルなのが美しい、の見本のようです。
左は伴奏ばかりではありませんよ、中間部の、左の合いの手は、ちょっとした掛け合いのようになっています。
13小節めは少し緊張感のある響き、14小節めで解決、落ち着きます。感じてくださいね。
14、15小節めは指を開いたり縮めたり、慣れるまで片手練習もするといいですよ。
テンポの揺れもロマン派の曲の特徴ですね。
カッチリ、型にはまった弾き方というよりは、心にイメージしたものを表現できる余白があります。
ロマン派の曲の醍醐味ですね。
名は体を表すじゃないけど、この曲を弾くと心が洗われるような気がします。