tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

メルツェルの功績

メルツェルさんはメトロノームの発明者です。1816年にメトロノームの特許を取得したそうです。
彼のおかげで、作曲家はテンポの指定が容易になりました。演奏者はテンポをイメージしやすくなりました。

メトロノーム登場以前は、楽譜に速度記号の指定があっても主観的なものでしかなく、演奏者、人それぞれで、統一するのは難しかったのではないかと推測します。

ちなみに、メトロノームを最初に利用した音楽家ベートーヴェンでした。(耳の不自由なベートーヴェンは、メトロノームにより、視覚でテンポを把握することができ、重宝したものと思われます)

ベートーヴェンの採用により、メトロノームの宣伝活動は上手くいき、一般に広まっていきます。

M.M.=100とは1分間にメトロノームを100回打つ速さです。それ以上でもそれ以下でもない、言わば万国共通です。
アンサンブルでも、例えばM.M.=100の速さでいきましょうと前もって話し合っておけば、合わせがスムースになり、便利です。

私は従来の振り子式のものが馴染みがあり、使いやすいです。やはり目で振り子の動きを確認でき、演奏を微調整しやすいから。
(なお、本体横のツマミを引き出すと拍子の頭にチンが入りますが、私はカチカチだけでいきたい派です)

1990年代からは電子式も普及されましたね。
今では、メトロノームスマホアプリが無料ダウンロードできたりして、外出先でもテンポの確認が出来るようになりました。

地味だけど大きな功績を残してくれました。ありがとう、メルツェルさん。