メルツェルさんはメトロノームの発明者です。1816年にメトロノームの特許を取得したそうです。
彼のおかげで、作曲家はテンポの指定が容易になりました。演奏者はテンポをイメージしやすくなりました。
メトロノーム登場以前は、楽譜に速度記号の指定があっても主観的なものでしかなく、演奏者、人それぞれで、統一するのは難しかったのではないかと推測します。
ちなみに、メトロノームを最初に利用した音楽家はベートーヴェンでした。(耳の不自由なベートーヴェンは、メトロノームにより、視覚でテンポを把握することができ、重宝したものと思われます)
ベートーヴェンの採用により、メトロノームの宣伝活動は上手くいき、一般に広まっていきます。
M.M.=100とは1分間にメトロノームを100回打つ速さです。それ以上でもそれ以下でもない、言わば万国共通です。
アンサンブルでも、例えばM.M.=100の速さでいきましょうと前もって話し合っておけば、合わせがスムースになり、便利です。
私は従来の振り子式のものが馴染みがあり、使いやすいです。やはり目で振り子の動きを確認でき、演奏を微調整しやすいから。
(なお、本体横のツマミを引き出すと拍子の頭にチンが入りますが、私はカチカチだけでいきたい派です)
1990年代からは電子式も普及されましたね。
今では、メトロノームのスマホアプリが無料ダウンロードできたりして、外出先でもテンポの確認が出来るようになりました。
地味だけど大きな功績を残してくれました。ありがとう、メルツェルさん。