発表会の大定番、女の子向けの愛らしくって素敵な曲、「お人形の夢と目覚め」を取り上げてお話したいと思います。
オースティンは英語よみです。エステンの方がピンとくる人もいるかもしれません。「アルプスの夕映え」、「アルプスの鐘」などサロン風の曲を残しています。
練習曲目線でも優れた曲だと思います。
3つの場面構成になっています。1ページめはお人形の子守唄、2ページめは夢の中、3、4ページめはダンスです。
子守唄は、重音のレガートの稽古になりますね。
最後、左右の手の交差が出てきます。パフォーマンス的にも見た目に格好良いですよね。
リタルダンドでお人形が眠りに落ちます。
2ページめ、あまりにも有名なメロディー、何を隠そう、うちのお風呂の「お風呂が沸きました」のメロディーです。
途中、短調を挟むところも心憎いですね。短調だけに単調にならない（←・・・）。
最後のジャジャーン×4のところはお人形の目覚めになっています。
何気に難しい、左右とも和音を見つけて用意しなくてはなりませんから。部分練習してくださいね。
ダンスは軽快に、16分音符は転ばず弾きたいですね。
小さい子の曲って、鍵盤の真ん中へんで事足りるイメージがありますが、この曲はかなりの音域をつかって弾くことになります。
変化に富む工夫がなされているところが、人気の秘密なのではないでしょうか。
