先日のうんちく編に続きまして、今日は練習解説編をお送りしたいと思います。
この曲はABACAのロンド形式ですね。
まずはA、明日はB、次にCと、ブロック分けして練習すると効率よく練習できます。
8分の3拍子ですが、冒頭はアウフタクトであるというのを意識して弾かないと、出だしが何拍子なのか、とりとめなく聴こえてしまいます。アクセントはつけなくてもよいけれど、どこが拍のあたまなのか心に置いて弾きましょう。
Bにあたる部分はヘ長調→ハ長調と明るく生き生きと。
32分音符後拍のソは控えめに、浮き立たせたい音はどれか考えて弾きましょう。
Aへの橋渡しは、♯レミの数、合ってますか?でこぼこしていませんか?
これも拍を感じつつ自然に聴こえるように弾きましょう。
Cは、心に秘めた情熱といいますか、心の中の移ろいのようなものを、和音の色合いで表現できると良いですね。
ペダリングも大事、耳でペダルを入れるつもりで。
濁らず、切れず、ベストな踏みかえをしましょう。
16分音符の3連符は走らないで落ち着いて、なめらかに聴こえるように弾きましょう。
再び戻ってきたA、最後はだんだん遅く、静かに失望、絶望をあらわしたいですね。
消えるように弾くもよし。意味深な含みのある、芯ある音で弾くもよし。
ベートーヴェンだったらどう弾くでしょう、あなたはどう弾きたいですか?
ベートーヴェンになったつもりで、相応しい音で弾いて欲しいと思います。