tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

ブルクミュラー「スティリエンヌ」

私はブル「グ」ミュラー、と濁点で読んでいたのですが、最近はブル「ク」ミュラー、らしいです。
シューマンと同時代のドイツの作曲家で、子どもたちが最初に出合う(であろうことが多い)ロマン派の教材です。25の練習曲は音楽性を養うにはもってこいの曲集です。

この曲、楽譜によって訳が違い、「スティリアの女」や「シュタイヤー舞曲」などだったりします。

また、題名の訳だけでなく、楽譜によって、ダ・カーポの後、前奏4小節を弾くバージョンと弾かないバージョンとがあります。どちらを選ぶかはお好みです。先生の意向に従われると良いと思います。
私が習った時代の全音楽譜は弾かないバージョンでした。

ダ・カーポ後、前奏を弾くと仕切り直し、という感じがします。弾かないとそのまま音楽の流れに乗って弾くことができます。
舞曲ですから、
前者ですと男女のパートナーチェンジのときのご挨拶といったところでしょうか。
後者ですとフォークダンスのように流れの中でのパートナーチェンジのイメージです。

ブルクミュラーは1番から曲順に進めていくことが多いですが、その順番でいくとこの曲、やや難しいです。左右の跳躍に理由があると思います。
場合によっては後回しにすることもあります。

はつらつとした若い女性の踊りを思い浮かばせるような動きのある曲、子どもたちにとっても、挑戦しがいのある曲だと思います。