tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

ぴあのどりーむ3より「もくばのへいたいさん」

導入教材に「ぴあのどりーむ」という楽譜がありますね。1990年代に発売されて、人気の導入教材として定着しました。永田萌さんの挿し絵が美しい。練習が楽しくなるような絵本のような楽譜です。

緩やかな進み具合いで、無理なく最初からト音記号ヘ音記号が学べます。ただ3巻の「もくばのへいたいさん」から急に難しくなります。

理由はポジションの移動です。いきなり新しい音が4つも出てくる上に、今までドが1の指だと思ってたら、ソを1の指で用意してね、になるのです。
2巻までは楽しかったのに、3巻で急に難しくなって~(悲)のお母さんからの声もよくききます。

指番号で譜を読まないように、それまでも丁寧に音読みの指導をしますが、この曲で苦労する子も大勢います。

私はノートを作成して右メロディーの読みを書かせ、歌う練習に時間をかけます。ノート作成→右パート歌う→右手→左手→両手の順です。
できるだけ苦手意識を持たさないように、緩やかに難易度を上げていく作戦です。このセクション(この曲から4曲)では宿題にする曲数も極力減らし、慎重に、手厚く指導します。

ここが一つの山場、ここを乗り越えればこの本は大抵大丈夫です。
ここで苦労してるお母さん、お子さん、あなただけではないですよ。歩幅は小さくとも少しずつ歩みを進めましょう!