うちのレッスン室には出窓があります。
私は特に素敵な奥さんというわけではないので、頻繁に模様替えをするでもなく、もちろん四季折々の飾り付けをするでもなく、置き物や造花が、いつも同じ配置です。
その出窓に、100均で買ってきたミニサボテンが2つばかりありまして、この子たちがなかなかいい仕事をしてくれます。
ワークや聴音などにつかう机の、ちょうど生徒さんの目線にサボテン君がいるので、生徒さんは、トゲをツンツンしながら、時には学校であったことをお喋りしてくれます。
私は常々、親御さん以外の身近な大人として、何かのときに気付いてあげられる存在でいたいと思っており（それもあって通信制大学で心理と教育を勉強中です）、生徒さんと、普段から気軽に何でも喋れる関係を築きたいと強く思っております。
ピアノを上達させることだけがピアノの先生の仕事ではないと思っています。
大人もそうですが、人に聞いてもらうだけでラクになることってありますよね。
面と向かってだと照れくさいし大袈裟だし、別に壮大な悩みってわけじゃないし、サボテンツンツンしながら、が、ちょうど良いのです。
買ったばかりはコロンと可愛かったサボテン君、少し成長して、細長く、やや不恰好になってしまいました。長生きして欲しいです。
