私の大好きな作曲家です。
どれくらい好きかというと、以前、ロビーコンサートで取り上げて、シューマンの生涯を、お話とともに時系列で、1時間のプログラムで演奏させていただいたくらい。
そのコンサートでは代々、一人の作曲家にフォーカスしたことはなかったのですが、自らシューマンの企画を持ち込み、OKをいただきました。
シューマンを語る上で避けては通れないのがクララとの恋愛、師でありクララの父であるヴィーク先生との確執、シューマンの精神疾患です。よく知られた話ですね。
また、シューマンはジストニアを持っていました。ピアニストを目指していますが自作の訓練器具で指を故障、断念し、作曲家に転向します。
どのエピソードもドラマチックで苦悩に満ちていますね。
曲もどの作曲家とも似つかない独自性を持っていました。
フロレスタンとオイゼビウスという相対する人格を登場させて曲を作ったり、アベッグ変奏曲op.1などABEGGを音名に変換、テーマにして曲を書いたりしています。(謝肉祭op.9のスフィンクスなど音のない暗号だけの曲も!)
特に初期のピアノ曲はどれも珠玉の作品ばかり、甲乙つけ難いです。
このときはロビーコンサートでしたので、あまり激しくない曲を、と思い、子供の情景op.15、献呈、森の情景op.82を演奏させていただきました。
学生時代からいろいろ弾いてきましたが、まだまだ弾きたい曲がありすぎる!
彼の曲については、折に触れて、また取り上げてお話したいと思います。