tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

ベーゼンドルファーインペリアル

ご存知、97鍵の鍵盤を持つ「皇帝」という名の大きなピアノです。
私はご縁あって、とある大学が所蔵しているインペリアルの弾きこみボランティアをやっています。

通常のピアノは白鍵黒鍵合わせて88鍵ですが、低音部にさらに9鍵追加され、音響的に豊かになっています。
もともとはブゾーニが、バッハのオルガン曲を編曲するときに足りないキーがあったため、ベーゼンドルファー社に作らせたそうです。ピアニストが間違わないように、追加された9鍵は黒く塗装、若しくは蓋が付いています。

私が初めてインペリアルに出合ったのは、音大生のときでした。実技試験のときのみ、お目見えしました。鍵盤黒塗りタイプだったのですが、とにかく左端が気になる!ピアノに向かって真ん中に椅子を置くと、いつもと景色(鍵盤の見え方)が違う!(一点ホ音が真ん中でないのです)弾きにくい~!
本番は一回こっきりですから普段に増して緊張したのを覚えています。

当時は、幻の黒い鍵盤を押すことはなかったですから、一度押してみたかった。時は流れ、念願叶って、今こうして弾きこみさせていただいています。(蓋付きタイプです)
今ではちゃんと右寄りに椅子を置く(一点ホ音が真ん中になるように)ことを学習しました。

オーストラリアにはインペリアルのさらに上を行く108鍵のピアノがあるらしいですよ。低音部の9鍵に加えて高音部も11鍵多いそうです。一度触ってみたいなあ!