(ジストニアのはなし 2 の続きです)
その頃、知人から紹介していただいたピアノの先生に不定期で師事することになったばかりでした。1回目のレッスンはジストニアについて告白せず受講しました。2回目のレッスンで意を決してジストニアについて尋ねることに。
先生は、「1回目のレッスンのときも発症していたの?気付かなかったよ」とおっしゃいました。人知れず、2の指を極力使わない運指を考え、工夫して弾いた成果もあったかもしれません。
そして、指が左右合わせて数本しかない方の演奏動画の存在を教えてくださいました。
(実は今現在もその動画を観ていないのですが)そのとき先生の言わんとする本質を理解したような気がします。指が10本揃っていなくても伝えたい音楽があれば聴き手に届く、と。
今では右2の指を抜いて運指を工夫し、大抵の曲は弾いています。どうしても2の指がないと弾けない速いスケール系のパッセージは転びますが・・・掴めない和音は音を省いたりもしますが・・・
幸い、2の指を使わなくなると3、4、5の巻き込みはなくなりました。(ただ稀に出ることもあるので油断は禁物です)
私は無理に治そうとせず受け入れると楽になりました。
ジストニアでお悩みの方いらっしゃいましたら納得のいく妥協点、着地点が見つかりますように、と思います。