いきなり過激な題名でスミマセン。
私たちが子どもの頃の教材の主流はハノン、ツェルニー、バッハ、ソナチネ(又はソナタ)の同時進行だったように思います。
生徒さんのお母さんの中にはピアノ経験者も沢山いらっしゃり、ご理解があり、それが有難いことは多々あるのですが、お母さん自身の経験から「先生ハノンはやった方がいいでしょうか」とご意見をいただくことがあります。
結論から申し上げますと私はハノンにあまり必要性を感じておらず(これは私の一意見であり、ハノンを上手く活用していらっしゃる先生も沢山いらっしゃると思います)使っていません。
音楽が、ピアノが、好きな子に育ってほしい、これが私のレッスンの大前提です。
現代の子どもたちはとにかく忙しい、練習やレッスンの時間は限られている、となれば修行のような苦行のような何も音楽的な喜びのないハノンに時間を割くのがもったいなくて・・・
それなら力を入れたいことが他にもあります。
思いきってご意見くださったお母さんにも考えがおありだと思いますので、レッスンではやりませんが必要であればお家で練習してください、とお話します。
レッスンでは、テクニック的な指の訓練は曲の中で補うようにしています。
例外としてハノンの中でも、スケール、アルペジオについては一通りやっておくと良いと思います。