ピアノの技法の中でグリッサンドという技法がありますね。
グリッサンド、楽語辞典によると「指の爪で鍵盤をすべらせながら、非常に速い音階走句を演奏するやり方である」とあります。
手の甲を下向きにして高い方から下行する場合は左で、低い方から上行する場合は右ですべらせます。
とにかく、痛いです。しかもグリッサンドは曲の盛り上がり部分に効果的に出てくるのでフォルテであることが多い！覚悟を決めてすべらせます。負傷確実です。反復練習により血だらけになった話もききます。調子にのって普段の練習から全力で演奏してはいけません。普段はほどほどに、本番は憶さず、が指を痛めないコツです。（本番はドーパミンが分泌されているのか不思議と痛みを感じないんですよね。）
私は右手3の指の爪の付け根に治らない血豆のような跡があるのですが（普段は痛くない）友人の3の指にも同じものがあることが判明、グリッサンド時の勲章としてピアノ弾きあるあるらしいことがわかりました。
この度のコンサートのピアノ連弾でやたらグリッサンドが出てきたので、めでたく左手3の指にも出現、2つめの勲章獲得となりました。
白魚の指とはほど遠いピアノ弾きの宿命としみじみしました。
