tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

ジストニアのはなし

私は7年くらい前から右手2の指にジストニアを患っているのですが、先日、生徒さんにお手本を弾いたときに「先生、2の指がピンと立ってるね、クセ?」と訊かれました。

ジストニア、いわゆるフォーカルジストニアは音楽家の100人に8人くらいの割合で発症するとも言われています。日常生活では普通に使えるのに、特定の楽器(専門の楽器)を演奏するときのみ一部位がいうことを聞いてくれなくなる神経伝達の異常です。プロの方で罹患されている方も多く、演奏活動に大きな支障となります。そして各自症状は異なります。
私は右手2の指が咄嗟に曲がらないという症状で、反応は遅れますし、音の微妙なニュアンスが作れません。2の指、戦力外通告状態です。

生徒さんには基本、特に訊かれるまではお話してないのですが、彼女にはこれを機会に話してみました。神妙な面持ちで話を聴いてくれました。レッスン中でしたので多くは語りませんでしたが、ハンデがあっても弾きたいから弾くんだ、ピアノ愛は変わらないよ、の精神が伝わったかな?
ちょっとカッコ良く書いてみました。スミマセン。

ジストニアについては、受け入れて気持ちの整理がつくまで、時間がかかりました。乗り越えた経緯など、また次の機会にお話したいと思います。